正しい座り方を行うポイント
正しい座り方の大切なポイントは、「坐骨(坐骨結節)で座ること」と「肩甲骨を真ん中によせること」です。
坐骨(坐骨結節)で座ること
坐骨は、骨盤を構成する一つの骨であり、坐骨結節は坐骨の下方部にある突起です。 体表から触れるには、足幅を肩幅よりやや広めにとり、ややお辞儀した状態で肛門の数センチ両外側に触れます。坐骨結節を保持した状態で、椅子に対し直角に触れるように座ります。 その状態で、体を軽く揺らすと、イスにごつごつと触れる部位が坐骨結節です。
肩甲骨を真ん中(正中線)によせること
肩甲骨は、胸椎上部から外側にある羽根状の骨です。 肩甲骨を真ん中によせることで、胸を張る姿勢となります(鎖骨を人に見せるとも言い換えることができます)。 「肩甲骨を真ん中によせること」の最大のメリットは、猫背を防ぐことです。 猫背は、文字通り背中が丸まった状態となり、背面の筋(後頸部筋、背筋群等)に反復的な牽引ストレスがかかります。結果、背部痛を引き起こす可能性が出てきます。 さらに、目線を正面に向け、腹筋に力を入れます。
上記のポイントは、「正しい座り方」を行ううえで、非常に重要な要素となります。 最初は四六時中、意識するとこは困難だと思います。 気づいたときに、①、②のポイントを実施します。それが数か月単位で行い、定着してくると、長期記憶に変わります。 その時には、「正しい座り方」が、当たり前の動作になることでしょう。